暗い街があった。荒廃し、渾沌とした構造の街の中に出来るすき間。路地の明かりが燈るとき、その向こうには、子供にしかできない遊び、子供にしか入れない世界があった。
子供たちは知っている。そこでは、楽しく禁じられた遊び、街が用意した鬼と呼ばれる異形の者達と遊ぶ「オトコヨ様のお遊戯」と呼ばれる遊び、「カクレンボ」が出来ることを。
そして、お遊戯「カクレンボ」は「カクレンボ」する度、子供が一人、又一人と建築物が作った帳に消えていくのであった。
そんな折、「カクレンボ」に行方不明になった妹を探すために参加する少年ヒコラ、そしてヤイマオ。鬼の正体を暴こうとする小童3人組のノシガ、タチジ、スク。
不気味な双子インム、ヤンク。そしてたった一人の女の子。「カクレンボ」の開始の合図と共に、「油取」「子取」「血取」「胆取」と呼ばれる四匹の異形の鬼たちが子供を狙う。
子供たちは知りたかった。この遊びを、この街を、この世界を。そして、このお遊戯の中に、まったく別の真実が浮き彫りにされていく。
(公式サイト)
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